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救急患者のたらい回しのこと

ここ何年か救急患者のたらい回しによって命を落とすというニュースが多く、そのニュースを聞く度に胸が痛くなります。特に、妊娠中の女性のことを聞くと涙が出てしまうくらい辛い気持ちになります。どうにかならないものかと思っていたんですが、ようやく国会でこの件に関して取り上げてくれるということで、今後このような痛ましいニュースが減ることを祈るばかりです。

本当に、たらい回しのせいで、母体も赤ちゃんも助からなかったなんてニュースは言葉は悪いのですが、先端医療設備がある日本に於いて最悪のニュースだと思います。自分が母親だから余計にそう思うんだと思うけど、産みたいと思って頑張っている女性の気持ちを思うと自分のことのように辛くなりますね。病院の事情もね、確かにあります。専門の先生がいないとか…、受け入れられるベッドがないとか…。うちの近所の病院も産科がなくなりました。2人目が出来たらその病院で産もうと思っていたのでがっかりです。病院の数が減っている原因の一つに少子化という問題もありますが、せめて、新たな命を救える明るい日本を作っていかないと…。これから国会でどのように議論されるか分かりませんけど、良い方向に向って欲しいです。



二年前の夏のことですが、夜子供と遊んでいて右肘が脱臼してしまったことがあるんです。夜だし病院は閉まってるしで、119に電話しました。で、そのときの対応が親切で心に残っているんですが、始めに119の総合センターみたいなところに電話が通じたので、まず子供の肘のことを伝え、近ければ自分で行くので家から一番近い救急対応の病院を教えて欲しいという意思を伝えたら、私が住んでいる町を管轄している救急センターの電話を教えてくれたんですね。で、そちらに電話して、同じように状況と意思を伝えたんです。そしたら、家から近い救急対応の病院を二件教えてくれたんです。1件は大学病院で自転車で20分くらい。もう1件は歩いて5分くらいだけど、これから一人救急患者が入ると。私が迷っていると「救急車呼びましょうか?」の一言。初めてのことだったので、ちょっと焦っていたこともあり、その言葉はとても温かかったですね。あと、その一言で冷静になることができました。結局、救急車は呼ぶとお金が掛かるということもあり、救急患者が先にひとり入ると言われた近くの病院へ行きました。理由は、自分ではどうしようもないので少しでも先生の近くにいるほうが精神的に安心だということと、子供は痛がってはいるけど、血が出るような怪我をしていなかったので命に拘るような怪我ではないと思ったからでした。病院に電話したら急患が入るのにとちょっと迷惑そうでしたがそこはちょっと強引に行きました。そういう姿勢がたらい回しに繋がるんだろうなーと思います。

先生には15後に診てもらうことが出来、怪我も肘の脱臼。しかも診てもらう前に子供自身が自分で肘を入れてしまったので、診察の時にはケロッとしてました。ただ、子供は肘や肩が抜けやすいので6歳くらいまでは注意して下さいと注意を受けました。完全に親の不注意で子供には申し訳ないことをしてしまいました。

大事には至らずに済んだのですが、「自分でできることはやらなければ」という気持ちが強いので、「救急車呼びましょうか?」の一言は色んな意味でありがたい一言でした。その当時くらいから、救急車を呼ばなくても良いような状況(「子供が!」というので行ってみたら飼い犬だったとか)で119に電話する人が多くなっていた時期(ニュースで何度も取り上げられていた)だったので、もしかして大したことないことなのに救急車呼んだと判断されるのが怖かったんです。だから自分から「救急車」と言い出せず、また、自分ではどうしようもない時以外呼ぶのは他の救急患者に申し訳ないとか色々考えていたので、あの一言は有り難かったですね。



そんな私の救急体験なのですが、患者側もモラルを守りつつ(行ってみたら犬だったというニュースはびっくりしました)も、もっと病院側も受け入れられる体制になって欲しいです。
国会でも取り上げるということで、今後良くなってくれることを期待します。

by wampp | 2008-01-21 09:26 | 日常のこと